2015年 09月 05日
武士と町人 |
町家の婚礼
時代劇映画を見た。その筋書きの中、武家の成年男子が、町娘を娶る話が持ちあがり、身分の違いにより双方が大変な苦労の末、縁談成立を迎え一件は落着したと言う部分がある。
武家の婿と町娘の婚礼
武家は武家同士。町人は町人同士の縁組が一般的であった時代である。大雑把に言えば150年より以前の封建時代の
話であった。
時代が降って現代、父が収集していた戸籍謄本資料集を見ると、戸主の右空白欄に「平民」と捺印されたものや「族稱」欄に身分呼称(華族・士族・平民・新平民など)が記載されているのを見つけた。身分差別の道標のようなものだった。
これが昭和22年まで続き翌年から廃止された。民主主義国家になったからだ。
今は、先祖の身分が何であったかを公的に証明する事は出来なくなったが、その必要はなくなってしまった。
併し、追跡調査が全くできないかと言うと、そうでもない。
それぞれの家に伝わる「家風」や「言い伝え」、「遺品」などから昔の身分を知る事は出来るのである。併し、それはあくまで私的な証明であって、其の上判ったからといって今の時代直ちに,どうかなると言うものでもない。只よい家風は立派な人物を生む可能性はあるだろう
人物本位の世の中となったからである。
by kimura3113
| 2015-09-05 02:43